(2006年08月10日)

国内ニッケル:なお上値余地残す

国内ニッケル相場は、LME相場が記録的な在庫低水準、現物―先物間の大幅逆ザヤ継続を映し、高値警戒感を織り込みながら上値追い基調を続けていることから、なお上値余地を残しているとみられる。

国際非鉄商品相場は、5月中旬の高値示現後、反動安に見舞われたのに対し、その中でいち早くニッケルが出直り色を際立たせ、7月入り後も投機的な買いの勢いに衰えがみられず、連日にわたり最高値を更新、現物2万9000ドル台、先物2万6000ドル台に到達した。

LME在庫が1991年以来の4000トン台と記録的な低水準にまで落ち込んでいるため、危機的な状態を一層増幅させているもので、インコ社ボイジーズベイ鉱山の労組ストも品薄感を助長させる要因になった。

このため、LME現物―先物間の逆ザヤ幅も、一時的に3000ドルを上回る場面もあった。ただ、ここにきてLME在庫の減少も一服気配をみせている。指定倉庫に数千トン単位で現物が持ち込まれるケースが出始めているためで、一部関係筋では、約1万5000トンのロシア玉が欧州に向かっていると指摘している。

このように海外市況が乱高下しながらも、下値を切り上げるパターンを演じていることから、国内定期相場も当先限が上場来の高値圏に位置しながらも、なお上値余地を残しているとみられる。

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