(2006年08月15日)

ゴム:タイの政情不安も影響

 ゴムはひと頃石油や貴金属とほぼ同じ足取りで推移していたものが、6月に期先が320円台の高値をつけた後はこれらに先行して下落局面を呈する流れになった。

 本年前半の工業品の上昇相場はゴムがけん引した一面もあったが、タイ産地での天候不順などに支援された需給のひっ迫が織り込まれるにつれて局面も転換した。

 各限月で260円台の安値まで下落するという流れが、既に下値に届いて反転に向かうものなのか、それとも石油や貴金属の下落を待って一段安に向かうのか、現在はその過程にあるようだ。

 そうした中で現地8月1日にタイ南部で発生したイスラム過激派による連続無差別テロは、天然ゴムの供給不安を誘うものであるとしてこれを強材料として捉える向きもある。

 タイ南部の政情不安は以前からのものだが、今回の連続無差別テロで一段とこの点についての不安が広がり、夜間外出禁止令の制約もあって生産者の生産活動が停滞すると危惧されている。

 今回の無差別テロでは一部のゴム工場も消失の被害に遭っていることから、これが先々の供給懸念につながる可能性もあることから、こうした状況下ではこれ以上の深追いは要警戒とされそうだ。

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