(2006年08月29日)

灯油:需要期で下げにくい期近

石油製品の灯油は今冬の需要期限月が期近にあって、対する期先は発会したばかりの来年3月限を含めて逆に需要期から外れるとあってサヤ関係もこれに応じて複雑なものになる。灯油の季節習性と民生用需要との関連から、先物市場で年間最高値をつけるのは例年12月限か、1月限のことであり、その前哨戦に当たる限月が現在の期近ということになる。

前週末に当限落ちした灯油の9月限は最終場面で急伸、ガソリンが急落したのとは対照的であった。前月の8月限でガソリンが旧盆の需要最盛期を見据えて7万円台納会となったことが示すように、石油製品はその季節的な需要背景の違いでサヤ関係が急変することになる。

そうした中でも期先は一方のガソリンの下落に追随して今月上旬の高値からは下落、この足取りは天井観を誘うものになった。今後、灯油のサヤ関係は需要期に入る期近が高く上ザヤ、12月限と来年1月限をピークにしてこの後の限月は下ザヤという形になりそうだ。

元売りなどはこの9月から真冬の現物商戦期に向けた在庫の積み増しを開始、北日本から始まる需要期に備える。

この在庫の積み増し期間は灯油相場が安値を出しにくいもので、指標となるNY原油が下落しても、灯油の需要期限月は下値が浅いということであろう。ガソリンが下落しても、灯油は追随しないということになるのであろうか。

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