(2006年09月07日)
国内ニッケル:高値圏で波乱含み
国内ニッケル相場は、LME相場が歴史的な在庫低水準、需給タイトを背景として強基調を維持している反面、一方的な上昇に対する警戒感も出始めているため、引き続き高値圏での波乱含みが予想される。
国際非鉄商品全般に5月中旬の最高値示現後、反動安に見舞われたのに対し、ニッケルは出直り色を際立たせ、8月入り後も投機的な買いの勢いに衰えがみられず、連日にわたり最高値を更新、LME当局による市場介入措置にもかかわらず、現物3万4000ドル台、先物2万9000ドル台にまで上伸した。
表面上のLME在庫は、7月28日現在の4128トンをボトムとして増加傾向にあるが、キャンセルワラントの占める割合が大きく、入手可能玉は極めて限られ、世界的に1日当たりの消費量に満たない数量との指摘もある。
しかし、8月末から9月入りにかけて、LME相場の動きが上下とも荒く、高値警戒感が出始めている。ファンダメンタルズ面からみる限り、弱気要因は見当たらないものの、「一方的な上昇がいつまでも続くのか」(市場筋)というムードが広がっているもので、LME先物が3万ドルを目前にして上げ一服に転じている。
海外市況が上昇一途から一服気配を示すにつれて、国内定期相場も乱高下の展開を強いられている。
目先的には、ファンダメンタルズ面に変化がみられないため、海外市況の大崩れは予想しにくい反面、高値圏での神経質な動きが見込まれ、国内定期も波乱含みで推移しそうだ。
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