(2006年09月20日)
灯油:流通在庫多く、上値重い
石油製品の灯油は今月に入り下落傾向を強めた経緯が大きな特徴で、これには価格の指標となるNY原油が大幅下落したこと、国内事情として流通在庫が増加を続けていることが影響した。一方のガソリンも同様に下落しただけに、灯油に限られたことではないが、需要背景が夏場のガソリンから灯油に切り替わる時期であることが、相場の下落による市場の印象を強めたということであろうか。
NY原油が前週末には一時62ドル際まで下落した。7月から8月にかけた夏場の上昇から一連の強材料を織り込んだことによる下落相場に基調を変えたことの表われで、背景としては産油国を巡る地政学リスクの後退、米石油需給の悪化などがある。
夏から秋にかけたNY原油の下落はいわば季節習性というべきもので、値幅的にはいずれも15ドル前後であることが特徴である。
国内事情として流通在庫が今年は多く、9月初旬で既に500万キロリットルに近付き、冬場の民生用需要期を乗り切るに必要な在庫水準を確保していることが強く影響した。
このような在庫の重圧が買い方の手仕舞いを促進させる役割を果たしているものだ。ガソリンが戻り歩調に変わっても灯油の地合いは上値が重くなりそうで、期近の地合いは弱いか。
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