(2006年09月25日)

国内ニッケル:上値も限定的な展開

国内ニッケル相場は、LME先物が現物に続き3万ドル台目前まで上伸したものの、その後現物―先物間の逆ザヤ幅縮小を契機として一方的な上昇に対する警戒感が出始め、高値圏からの調整に入った感があるだけに、上値も限定的なものになりそうだ。

5月中旬の最高値示現後、国際非鉄相場全般に反動安に見舞われたのに対し、ニッケルは出直り色を際立たせ、8月入り後も投機的な買いの勢いに衰えがみられず、連日にわたり最高値を更新、現物3万4000ドル台、先物2万9000ドル台にまで上伸した。

この間、LME現物―先物間の逆ザヤ幅は4000ドル以上にまで拡大、歴史的な在庫低水準に伴う需給ひっ迫が相場を押し上げる要因になった。また、インコ社ボイジーズベイ鉱山の労組ストが長期化の様相をみせていることも、品薄感を助長させた。

しかし、8月末から9月入りにかけて、LME相場の動きが上下とも荒く、高値警戒感が出始めている。

銅、アルミといった僚品相場が調整局面入りの動きを示していることも、今後の相場動向に影響を与えそうで、高値波乱の可能性を残しながらも上値一巡気配で推移する公算大とみられる。

海外市況が上昇一途から一服気配を示すにつれて、国内定期相場も乱高下の展開を強いられながら、価格水準を切り下げている。ファンダメンタルズ面に変化がみられないため、海外市況の大崩れは予想しにくい反面、高値圏で神経質な動きが見込まれ、国内も波乱含みで推移しそうだ。

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