(2006年10月19日)

ゴム:逆張りも強気有利か

ゴムは前週、目先の高値に届いているような動きをみせ、急落した。とりわけ11日はストップ安を交えたもので、日々の動きがこのように大きくなるのは取引員による自己売買が盛んになっている現われとみられる。

それでも前週末には再び上向いて今週の取引が進み、同じ工業品である石油や貴金属が上昇していることから、ゴムも期先でみれば200円台を割り込むなどのことは回避されるとみられる。

国際商品に上昇機運がみられるのは北朝鮮の核実験による地政学リスクが働き始めたことが大きく、とりわけ貴金属を押し上げる役割を果たしている。

国連安保理での制裁決議が行われ、この中には船舶検査条項も盛り込まれたことで、海洋上での小さな衝突は想定する必要があるし、北朝鮮による次の核実験、ミサイル発射ということも考えられる。

となると、貴金属がまた買われる可能性があり、石油もこれに追随するとなれば、ゴムだけが急落するということにはならない。

このような市場環境からすると、相場が一気呵成という上昇にはならないが、弱気の余地が小さいのも確かであろう。

今週に入り石油と貴金属と工業品が揃って上昇したことで、ゴムも堅実な足取りで上値を追っており、人気はひと頃の弱気先行というものではなくなった。後は今月の納会で大手商社などが現引きに出てこれが実勢相場であることが確認されるなら、期近が浮上して期先とのサヤを縮小することが見込まれる。

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