(2006年10月20日)
金:戻り基調強める展開
東工取の金相場は、北朝鮮の核問題を巡る地政学的リスクの高まりを背景に、先限2300円前後と戻り基調を強めている。
指標のNY金相場は10月4日に原油安やNYダウの最高値更新に圧迫されて563・50ドルまで下落したが、9日に北朝鮮の核実験実施発表に伴う原油高で580ドル台に上伸。13日にはノルウェーのエネルギー大手スタットイルや、英オランダ系のロイヤル・ダッチ・シェルの自社油田の操業停止を受けた原油高に590ドルを突破。
さらに17日には石油輸出国機構(OPEC)の日量100万バレルの減産合意見通しを背景とした原油高や、北朝鮮の2回目の核実験見通しなどから、601・60ドルと約2週間ぶりに節目の600ドルを回復。直近安値に比べ、戻り幅は6・8%、38・10ドルに達した。
市場では次の上値ターゲットとして9月28日の612・40ドルを予想している。NY原油は1バレル=50ドル台後半で下げ渋りを強めており、金も底入れ感を強めている。
東京市場は10月5日に2143円まで下落した後、海外相場高と円安に支援され、戻り基調を強めた。10日に2200円台に乗せ、17日には2310円と約2週間ぶりの2300円台を回復。安値から7・8%、167円の戻りを試した。
市場では決め手となる材料を欠いているため、積極的な仕掛けは見送られ、慎重な対応を取る向きが多く、商いは低調。ただ、次第に下値抵抗を強めつつあり、安値を買い拾う動きも散見されている。
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