(2006年10月23日)

国内ニッケル:乱調も下値切り上げ

国内ニッケル相場は、LME先物が3万ドル台回復後も歴史的な在庫低水準、需給タイトを背景として、白系地金と連動する形で連日にわたり最高値を記録するなど強基調を維持しているだけに、波乱含みながら下値切り上げのパターンを続ける公算大とみられる。

LME相場は、銅、アルミといった非鉄主力商品が5月にピークアウトしたのに対し、8月末にかけて投機的な買いに独歩高の様相を強めたものの、その後は急激な上昇に伴う行き過ぎ感から調整局面の動きに転じた。

しかし、強材料とされていたインコ社ボイジーズベイ鉱山の労組ストが終結したにもかかわらず、相場が大きく崩れなかったことで、投機的な買いが再燃、LME先物が3万1000ドル台に乗せ、最高値を更新するなど上昇の勢いを増している。今回の場合、錫、亜鉛、鉛といった白系地金と連動している点で8月時の独歩高とは異なり、「相場の息の長さを連想させる」(市場関係者)と受け止める向きもある。

需給面では、欧州でのステンレス生産が好調を持続する中、生産者からの供給も頭打ちでタイトな状態が続いている。

海外市況が強基調を持続していることから、国内定期相場も取組の薄さを反映して乱高下の展開を強いられながらも、着実に価格水準を切り上げている。

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