(2006年11月29日)
灯油:期近はサヤが開く方向
石油製品の灯油は、今冬が現在のところ暖冬傾向でこの後の3カ月予報も同様とあって、この現物商戦が盛り上がるという状況にはなく、期近に例年のようなサヤが形成されないのはこのあたりにわけがある。東京市場の12月限が6万円と最終局面で急騰したのは、こうした現物商戦下でも元売りの中には今後の灯油の現物商戦を有利に進めるべく意識的な高納会を誘導する動きがあったことを物語る。
この点は季節商品である灯油ならではで、来年の2月頃まで元売りはガソリンよりも灯油に現物商戦の重点を置くとみられる。
したがって先物市場に対しては今後も必要に応じてガソリンというよりは灯油に市況テコ入れの手を入れることが見込まれ、このようなケースでは灯油の先物市場が現物の業転よりも割高で推移することになろう。
先日、明らかにされた気象庁による3カ月予報では今冬はエルニーニョ現象から暖冬ということである。
つれて灯油の民生用需要が急増し、この小売り価格、そして先物市場価格も高騰した経緯があるだけけに、本年もこと気象予報については予断を許されない一面はある。
たとえ暖冬でも民生用需要期の期近が狙い目で、限月間のサヤがさらに開く方向に動くのであろうか。
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