(2007年01月10日)

灯油:下値行き過ぎを訂正

石油製品の灯油は新年早々から急落を重ねるなど下値波乱となった。指標となるNY原油がやはり年明けから大幅下落して一時は55ドルを下回ったことに追随したものだが、国内事情としても昨年のシーズン立ち上がりから高い水準に積み上がった流通在庫の圧迫を受けたということがある。世界的な暖冬傾向が今回の原油、石油製品の急落を引き起こしたといえよう。

米北東部は昨年12月中旬から温暖な気候で推移し、この傾向が年末年始さらに現在も続いていることから、この地域の暖房油需要は平年をおよそ3割減少するという。

今回のような暖冬でNY原油が短期間におよそ9%も下落するのは前例がなく、投機筋ファンドがこの暖冬を手掛かりに新規のショートを仕掛けた表われとみられる。灯油は今が真冬の需要最盛期だが、原油急落と年末年始の暖冬で末端の販売が低調で、前年の今頃とは様変わりしている。

ここでようやく全国的な寒波から末端での売れ足がついた形跡もあるが、現物商戦の立ち上がりからここまでの不振が大きかった。

それでもガソリンとの比較感が働くことも考えられるので、灯油の期近は新春の下値でかえって今後に期待が持てる展開になりそうだ。下値に行き過ぎた反動も。

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