(2007年02月08日)
国内ニッケル:強基調持続の公算大
国内ニッケル相場は、LME相場がエクストラータ・サドベリー鉱山における労組スト回避を契機として価格水準を切り下げているものの、LME在庫が3000トン台割れと払底状態にあることを背景に大きく値崩れに向かう可能性が薄いだけに、下値も限定的とみられる。
年明け直後こそLME相場は、銅を始めとした非鉄商品全般に調整局面入りから大きく反動安の流れに転じたものの、新規に供給増を招くようなプロジェクトが見当たらないことで、需給ひっ迫の状態が続くとの見方が支配、乱高下を繰り返しながらも史上最高値を更新するなど騰勢を続けた。
この間、1月末を労働協約期限切れとしてエクストラータ・サドベリー鉱山における労使交渉が始まり、これが難航したため、スト懸念が広がったことも相場上昇の新たな材料となった。結果的には、暫定合意、その後の新労働協約承認によってストは回避され、スト突入を想定した向きの整理売りを誘う格好となった。
ただ、市場関係者の間では「スト回避も需給面でのタイト感は変わらず、調整安後には買い直されそう」との見方が多い。LME在庫が遂に3000トン台を割り込み、1991年7月以来の歴史的な低水準にまで落ち込んでいるためだ。
国内定期相場は、上げ一服気配にあるものの、LME相場が調整安の流れながら、下げ一巡後の戻りも想定されるだけに、押し目買い有利の市場環境にあるとみられる。
ソーシャルブックマークサービスにこの記事(ページ)を登録