(2007年03月01日)

コーン:2.8万円台で足踏み状態

東京コーン先限は1月24日と2月14日にダブルトップの線形を描き下値を示唆するとみられたが、上放れた。エタノール人気で国内の取組は膨らんだが、天候人気が加わり、さらに人気化する可能性がある。現在の値ごろは未体験ゾーンなだけに高値警戒する必要もある。同限月は2万8000円(1トン=10円)台で足踏み状態だが、エタノール人気と天候人気の相乗効果が高まれば3万円乗せもそう遠くないうちに達成すると見る向きもある。

一方、シカゴでは、今年の天候に対する思惑が早くも出始めている。エルニーニョ現象が発生し、その後ラニーニャ現象が発生した年は1988年。

この年は夏場に米中西部で40度を超える熱波が発生した。このため、米コーン生産量は49億2900万ブッシェル(単収84・6ブッシェル)と、前年の71億3100万ブッシェル(同119・8ブッシェル)から22億200万ブッシェル、30・9%の減産となり、シカゴ・コーン期近は同年7月5日に3・59ドルまで上昇した。

この時も天候のインパクトは大きかったが、今年度はエタノール向け需要増大の影響を受け、2007―08年度の在庫率は6・4%まで低下している。

マーケットがこの時期に天候に対し例年になく強く反応しているのは、天候が少し悪くなっただけで需給が深刻な事態になるとの予想が出ているため。天候に関してはまだ不透明であるが、米コーンは1ブッシェルの単収低下が需給を大きく左右するだけに、今後も天候に神経質にならざるを得ない。

ソーシャルブックマークサービスにこの記事(ページ)を登録
ブックマークに追加する