(2007年03月30日)
国内ニッケル:一高一低と波乱含み
国内ニッケル相場は、LME相場が現物トン当たり5万ドル台、先物4万7000ドル台突入と史上最高値を更新した後、早急な上昇に対する警戒感から大きく価格水準を切り下げるなど不安定な状態にあるだけに、高値圏での一高一低と波乱含みの展開が続きそうだ。
LME先物は、未知の価格帯である4万ドル台突入後も連続的に最高値を更新するなど騰勢を維持、3月中旬には現物5万ドル台、先物4万7000ドル台に到達した。銅など他メタルが世界的な同時株安の影響を受け、総じて上げ一服から反落に転じた局面でも、独歩高を続け、歴史的な在庫低水準を背景として、ファンドなど投機筋による根強い買いが相場を押し上げたもの。
ただ、一方的な相場上昇に対し、警戒的な見方も出始めた。従来のような生産者サイドの障害といった支援材料がないためで、市場の一部では「需給タイトといった状態に変化はないものの、投機筋に必要以上に買い過ぎているのではないか」との指摘もある。
一方で中国の金川集団がLME先物で2000トン超の売りポジションを抱えていることを明らかにし、これが最近の在庫増を反映したものとの見方もあり、波乱含みの状態にある。
国内定期相場は、海外市況が高値圏を維持しながらも波乱含みに転じているため、従来のような一方的な上昇は予想しにくく、一高一低の展開を強いられそうだ。
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