(2007年04月04日)

原油:NY、強基調で70ドル試す

石油市場の国際指標となるNY原油は、当面はイランを巡る地政学的リスクを背景に、買いが先行しそうだ。

目先の目標は、NY時間外取引で付けたバレル当たり68ドル台になる。NY原油のチャートによると、2006年の11月から07年の3月まで逆三尊を形成したとテクニカルアナリストは指摘している。3月29日には、上値抵抗線とみられた65ドルを突破したことから、下値支持線を64―65ドルとしながら、3月27日に付けた68ドル台を目指し、心理的な節目とみられる70ドルを夏ごろまでに試す動きになりそうだ。

相場上昇の強材料は、イランを巡る地政学的リスクである。現地2日の報道によると、イラン南部沖を訪れていた米連邦捜査局(FBI)の元捜査官の男性が、数週間前から行方不明になっていることが明らかになり、緊張感が高まった。また、英海軍兵士の拘束事件も引き続き相場の支援材料とみられる。

また、下値を支えているとみられる米石油在庫は堅調。英海軍兵士の拘束事件の解決に時間がかかれば、今週の在庫統計が改めて相場の上げ材料になると思われる。

一方、相場の下げ要因としては英海軍の拘束事件の収束が考えられる。英国、イランともに外交的解決を望んでおり、解決の糸口がみつかれば相場の下げ幅を大きくするとみられる。

今後も、イランを巡る地政学的リスクが焦点となる。イランが米軍の船舶を攻撃したというウワサでおよそ5ドルも動いただけに、イランの動向に市場は敏感に反応しそうだ。

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