(2007年04月11日)
原油:60ドルが下値の展開
石油市場の国際指標となるNY原油は、イランを巡る地政学的リスクが薄れたとの見方から、今後は、現地11日の米石油在庫統計をより材料視するとみられる。
NY原油は9日、バレル当たり61・51ドルと前営業日から2・77ドル安となり、急上昇した5月限の半値押しライン63―64ドル台を割った。これで、イラン政府による英軍兵士拘束前の、61ドル前後まで逆戻りしたことになる。
NY原油のチャートでは、年初からの大幅上昇に対する調整ともみられる。2007年の底値とされる1月18日の49・90ドルから、直近の高値である3月27日のNY時間外取引での68ドル台まで、およそ20ドル(4割)値を上げたことになる。これだけ上げれば調整してもおかしくはない。当面、心理的な抵抗線とみられる60ドル前後でのもみ合いではないか。
今後、もみ合い放れをする材料としては米石油在庫が挙げられる。事前予想では、ガソリン在庫が120万バレル減、留出油在庫が90万バレル減、原油在庫が160万バレル増と、製油所のトラブルなどで原油在庫が大幅増との見方が、市場では嫌気された。
しかし、このような調整局面が一巡すれば原油相場は再び上昇基調に転じるとみられる。NY原油が下落してもガソリンは堅調であることから、これからシーズンを迎えることもあって、原油相場も立ち直ることは可能とみられる。
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