(2007年04月18日)

原油:NY、下値浅く夏場70ドルへ

石油市場の国際指標となるNY原油は、目先は5月限納会を見据えながら、米ガソリン需給などを強材料に上昇していくとみられる。

NY原油のチャートによると、2006年の11月から07年の3月までいわゆる逆三尊を形成し、底入れしたとテクニカルアナリストは指摘する。3月27日のバレル当たり68ドル台の高値から16日の終値は63ドル台と値を下げたものの、3月中旬の56ドル台を直近の底値と見れば下げ幅は小さく、引き続き上昇トレンドとみられる。しかし、目先の64―65ドルの上値と見られる抵抗線は重い。強材料とされていたイランを巡る地政学的リスクが薄れたことが、要因の1つとされる。

一方、NY原油を引っ張る米ガソリン需給は底堅い。今週発表される米石油在庫統計の事前予想では、ガソリン在庫が200万バレル減、留出油在庫は100万バレル増。原油在庫も100万バレル増。前週に、ガソリン在庫550万バレル減との発表を受け1ドル超の上伸を記録したことから、ガソリン在庫次第では前述の上値を突破することもあり得る。

これに対し、相場の下げ要因として現地20日の5月限納会が挙げられる。ここ最近、限月交代の際に急落する傾向が見られるため、納会日前後は注意が必要か。しかし、限月交代での下落がなければ、夏の需要最盛期に向けての不安材料は見当たらない。

目先は、納会を見据えて調整しつつ、限月交代とともに心理的節目とされる70ドルを目指す展開か。

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