(2007年04月27日)
ニッケル:国内、海外騰勢も踊り場へ
国内ニッケル相場は、LME先物がトン当たり史上最高値の5万ドル台に突入するなど引き続き需給タイトを背景として騰勢を維持している反面、最需要先のステンレスメーカーサイドに減産あるいはニッケルレスステンレス開発といった相場高騰に対応する動きがみられることで、一方的な上昇に対する警戒感も出始めており、踊り場にさしかかった感がある。
LME相場は、乱高下を繰り返しながらも、4万ドル台乗せ後も連続的に史上最高値を更新するなど騰勢を持続、イースター連休明けの下押し後も24日(現地時間)には先物が5万ドル台に到達、年初からの上げ幅は約50%に達している。
LME在庫が4000トン台と世界の一日の消費量にしか過ぎない低水準で、さらにキャンセルワラントが約1100トン含まれるという危機的な状態にあることが投機筋の買いを呼び込んでいるもの。
ただ、一方的な相場上昇に対し、警戒的な見方も出始めている。相場高騰によって需要家サイド、とくにステンレスメーカーにニッケル使用量を減らす動きが出始めているためだ。クロム系への移行のほか、具体的にはフィンランドのオウトクンプが減産を表明、また、ポスコもニッケルを付加しないステンレス鋼を開発するなどの動きが顕現化している。
国内定期相場は、LME先物が5万ドル台に乗せたことで価格的な達成感があるだけに、一定の調整局面に入る可能性があり、上値にも限界のある市場環境になっている。
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