(2007年08月10日)

灯油:需要期限月が上ザヤに

 石油製品の灯油は、期中以降は今季の民生用需要期に当たる限月で、先物市場の特徴として早めにこれに応じたサヤ関係を形づくることから、今後は期中から期先の上ザヤ傾向がさらに強まりそうだ。

 単純な期先の足取りでも、7月初旬にキロリットル当たり7万円台の高値を付けていることが分かり、その後の急落は一方のガソリン同様に指標となるNY原油の大幅な下落に追随したものだ。

 一方のガソリンとの比較からすると、11月限を起点にして灯油の上ザヤ傾向が目立ち、今後、来年1月限までこの傾向を強めることが見込まれる。

 民生用灯油は年間を通じた最大需要月が12月限で、これに続くのが翌年の1月限、そして前に戻って11月限である。これまでの取引期間中の相場の足取りで高値を出すのがこれらの限月であった。

 当業者は7月に発生した柏崎原発の火災で火力発電用の燃料として重油需要が高まることの影響から、灯油の現物事情がこの冬はタイト化することを予測、いずれ先物市場にも波及しそうだ。これで9月になれば、当業者による灯油の在庫備蓄が開始され、これらは500万キロリットルを目標に行われる。

ソーシャルブックマークサービスにこの記事(ページ)を登録
ブックマークに追加する