(2007年10月09日)

ニッケル:国内、売り場狙いの環境に

国内ニッケル相場は、LME先物が7月末以来のトン当たり3万ドル台を回復、その後も3万3000ドル台に乗せるなど値戻し傾向を強めているが、6―8月にかけての下げ過ぎに対する是正の域は出ず、在庫の漸増、ステンレスメーカーの生産調整から高値警戒圏にさしかかった感があるだけに、売り場狙いの環境に変化しつつある。

LME相場は8月中旬にかけて、5月の最高値(5万ドル台)から半値近い水準である2万5000ドル台まで急落したが、その後下げ過ぎに対する是正もあって3万ドル台を回復、一時的に3万3000ドル台まで急騰した。この間、米国の政策金利引き下げを契機とした株価の急上昇、投機資金の流入も相場上昇に結び付いた。

このように他メタル同様に出直り色を強めているが、これが継続的なものに発展するか疑問視される。

とくにニッケルの場合、LME在庫が3万トン台まで積み上がっていることに加え、生産コストからすると現状の価格水準は高値との見方が支配しており、一定の戻り達成後は再び反落に見舞われる可能性がある。

国内定期相場は、LME相場が既にピークアウトした相場で、目先の戻りが下げ過ぎの反動とすれば、戻りにも一定の限界があるとみられるだけに、高値警戒が必要な局面に入っているといえそうだ。

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