(2007年11月08日)
灯油:理屈抜きの上昇相場
石油製品の灯油は別掲の期先の足取りでも明らかになるように、単純なこのつなぎ足でもほぼ一本調子の上昇相場であることが分かる。現在の期先は来春の灯油では不需要期であり、一方のガソリンとは価格差が開いた状況を呈するのは理に適うもので、これが季節商品である灯油の大きな特徴といえよう。
期先のつなぎ足では8月下旬に底入れしてこれが後の上昇相場の起点となっており、当時の市場環境からするとこれは米サブプライムローン問題で商品全体が大きく急落した際のものだった。
その後の上昇相場は灯油に限らず商品全体のもので、このトレンドは今なお続いている。
この期近は先月から急騰に次ぐ急騰でキロリットル当たり8万円台という超高値が付いた。短期間に1万円高という暴騰で、これで今年が厳冬にでもなるとまさにパニック的な様相を呈することになってしまう。
その点、期先は指標となるNY原油次第だが、この海外市場が大相場とあってはこれに追随する以外にはなく、この上値指向は今後も崩れそうにない。
これが通常の商品では高値が需要を抑制するのだが、産業界に深く結び付いたガソリンはともかく灯油はそうした懸念がなく、むしろ厳冬になるとかえって需要が増える商品である。理屈抜きの上昇相場になるわけがこのあたりにある。
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