(2007年11月16日)
NY原油:100ドル到達は困難か
石油市場の国際的指標となるNY原油は、目先のバレル当たり100ドル到達は難しそうだ。
NY原油のチャートを見ると、前週7日に付けた98ドル台はひとまず天井とみられる。原油と連動性の高い金も、同じく7日にトロイオンス当たり840ドル台の高値を付けた後は、調整局面とする向きが多い。これも、相関性の高い原油が目先ピークアウトした表われといえよう。
材料的に分析しても、強基調とされたNY原油に弱材料も出始めた。まず、トルコとイラク北部のクルド人勢力を巡る地政学的リスクは、5日にトルコと米国の両国間で首脳会議が行われ、これにより、ひと頃よりもリスクは薄れてきた。
また、11月はファンドの決算月である。ファンドに、金の過去最高となるネットロングを手仕舞う動きが見られると、原油もこれに追随する可能性が高い。
このような弱材料が相場に織り込まれると、NY原油は調整局面となる公算が大きい。その場合、7日に付けた98ドル台から、少なくとも10%程度の下落は考えられ、90ドルを挟んだもみ合いの展開が予想される。そこで、90ドル台をサポートできるかどうかが、現在の強基調を維持できるかのポイントとなりそうだ。
このような弱材料の浮上に加え、米株価に落ち着きが見られない中、NY原油の強基調にはやや変化が生じたともとれる。ただ、これで今回の大相場が転換したかどうかは依然予断を許さず、「100ドル」の可能性がなくなったわけではない。
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