(2007年11月26日)

NY原油:「100ドル」の雰囲気漂う

石油市場の国際的指標となるNY原油は、バレル当たり100ドルを付けないと、この大相場が終わらないような雰囲気が市場にはうかがえる。

現地7日に98・62ドルの最高値を付けた後は90ドル際まで下落し、これで天井かとの人気も生じた。しかし、その後は再び騰勢を強め、20日の時間外取引では99・29ドルを付け市場人気も100ドル必至と過熱。このような展開から、下値は90ドル前後でサポートされたとみられ、再度上値を目指す展開となっている。

こうした中、相場を押し上げる強材料も台頭してきた。まずは、米北東部の冷え込み。今年の見通しは暖冬というものだったが、ここにきて一転して寒波到来予測とともに、前年同月比で低水準にあるヒーティングオイル在庫が意識されるようになった。

次に、石油輸出国機構(OPEC)の動向で、12月5日の総会で増産協議をするかどうか、ここにきて不透明感が生じている。さらに、米株価はここ最近は乱高下するなど、株価には不透明感が漂う。米株価がサブプライム問題で下落した8月17日の安値を下回ると、株式相場はさらに弱基調になると見る向きもある。この場合は、株価の影響が小さいとされるコモディティの中でも、原油に新たな資金が流入し、これが相場の押し上げ要因となる。このような相次ぐ強材料の出現により、原油相場は現在の高値圏にあっても下げづらい。市場の雰囲気も100ドル達成に傾斜している。ただ、こうして100ドルに到達しても、この水準に定着することなく短命に終わる可能性はある。

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