(2007年12月14日)
NY原油:100ドル超えには材料不足
石油市場の国際的指標となるNY原油は、このままの勢いでバレル当たり100ドルを超えるには材料不足とみられる。
現地12日には4ドル超の上げ幅を記録。市場で強く意識されていた90ドルの上値抵抗線を突破し、94ドル台まで上昇した。
8月に付けた68ドルから直近の最高値である99ドルまでの上昇幅は、約30ドル。この最高値から、80ドル半ばまで値を下げ、この下げ幅は約15ドルであることから半値戻しともとれる。12日に付けたローソク足は大陽線となっており、再び上昇局面を迎えたと見ることもできる。目先、95ドルを上抜くと再び100ドルを目指す展開も考えられる。
だが、現在の相場の材料を探すと、100ドルを目指すには材料不足と映る。まず、サブプライムローン問題による米景気後退懸念は、依然としてくすぶる。11日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が利下げを表明したものの、株価の反応は限定的。翌12日には、米欧加5中央銀行による協調行動が発表されるなど、引き続き景気減速懸念と、政府や金融機関による対応政策との綱引きが予想される。
こうした中、9月以降コモディティの上昇要因となった一方的なドル安も今後は考えにくい。チャートを見ると、直近ではユーロは対ドルでは上値が重くなっている。

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