(2008年04月15日)

国内ニッケル:海外頭重く弱含み

国内ニッケル相場は、LME相場が他メタル高をよそに昨年の最高値示現による需要減、新規プロジェクト立ち上げに伴う供給増から、上値に重い展開を強いられているだけに、弱含み推移が予想される。

LME非鉄市場では、米景気後退への懸念からドル安含みの流れが続いているため、これを手掛かりとした投機的な買いの動きが再燃、銅、錫が史上最高値を更新するなど騰勢を強めている。

ただ、ニッケルに対しては、比較的弱気的な見方が支配するなど蚊帳の外の状態が続いている。2007年5月に過去最高値であるトン当たり5万1800ドルまで急騰したが、主要需要先であるステンレス業界でニッケル離れを招き、また、08、09年にかけて新規プロジェクトの稼働や既存設備の増強が相次ぎ、供給量が大幅に増加する見通しにある。

このような状況から、住友金属鉱山は今年の世界需給見通しで、5万4000トンの供給過剰を予測している。市場関係者の間でも「他メタル高をよそに上昇指向は見込みにくい」との見方が多く、むしろ下値を探る流れにある。

このように海外市況が上値に重い展開が予想されるだけに、国内定期も買い気を呼び込むまでの人気は期待薄で弱含み推移を続ける公算大とみられる。

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