(2008年04月25日)

ニッケル:海外上値に重く軟調

国内ニッケル相場は、LME相場が他メタル高をよそに昨年のトン当たり5万ドル台という最高値を記録したことによる需要家のニッケル離れの影響、新規プロジェクト立ち上げに伴う供給増から、需給緩和見通しが支配しているため、引き続き上値に重い展開が予想されるため、弱含み推移が予想される。

非鉄市場では、米景気後退への懸念を背景としたドル安を手掛かりとして、投機的な買いが介入、銅、錫が最高値を更新するなど再び上昇の勢いを強めている。ただ、ニッケルに関しては、独自の支援材料を欠く関係上、上伸力に乏しく、ほぼレンジ内の動きにとどまっている。

08、09年にかけて新規プロジェクトの稼働や既存設備の増強が相次ぎ、供給量が大幅に増加する見通しにある。

このため、今年の世界需給見通しに関し、5万4000トンの供給過剰を予測する向きもある。市場関係者の間でも「他メタル高をよそに上昇指向は見込みにくい」との見方が多く、むしろ下値を探る流れにある。

このように海外市況が上値に重く、下振れ懸念を残しているだけに、国内定期も買い気を誘うまでの人気は期待薄で弱含みで推移する公算大とみられる。

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