(2008年05月12日)

国内ニッケル:海外頭重く弱含み

国内ニッケル相場は、LME相場が他メタル高をよそに需要家のニッケル離れの影響、新規プロジェクト立ち上げに伴う供給増から、需給緩和見通しが支配しているため、引き続き上値に重い展開を強いられているだけに、弱含み推移が予想される。

原油、貴金属など商品相場がドル安を手掛かりとした投機資金の流入によって、再度上昇に転じ、銅を始めとした非鉄も底堅い動きが続いている。しかし、ニッケルに関しては、独自の支援材料を欠く中で、反発力に欠く展開に終始、ほぼレンジ内の動きにとどまっている。

2007年5月に過去最高値であるトン当たり5万1800ドルまで急騰したが、その後は主要需要先であるステンレス業界でニッケル離れが顕現化、高値示現の反動安に見舞われている。今年の世界需給は、5万トン余の供給過剰が予測されている。市場関係者の間でも「既にピークアウトした相場で、上値をめざす流れは見込みにくい、むしろ下値を探る展開」との見方が多くなっている。

このように海外市況が上値に重く、下振れ懸念を残しているだけに、国内定期相場も人気離散が目立つ中、買い気を誘うまでの状況にはなく、弱含みが想定される状況にある。

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