(2008年06月04日)

国内ニッケル:弱基調持続の公算大

国内ニッケル相場は、LME相場が新規プロジェクト立ち上げに伴う供給増を背景として需給緩和見通しが支配、先物が連続的に年初来の安値を記録するなど下げ止まりまでの状態に至っていないだけに、買い気を呼び込むような市場環境になく、引き続き弱含み推移が予想される。

ニッケルに関しては、他メタル高時点で反応の薄さが目立ち、5月入り後は大きく価格水準を切り下げている。独自の支援材料を欠く中で、LME先物が年初来の安値であるトン当たり2万1000ドル台に突入しているもの。

今年の世界需給は、新興国の需要拡大が続くことから、需要量が大きく減る可能性は少ないとしても、供給過剰になるとの見通しが一般的だ。

08、09年にかけて新規プロジェクトの立ち上げや既存設備の増強が相次ぎ、供給量が大幅に増加する見通しにある。このため、今年の供給量は20万トン程度の増加が見込まれ、結果的に5万トン余の供給過剰が予想され、LME先物ベースで2万ドル近い水準を想定する必要がありそうだ。

このように海外市況が引き続き下値不安を残しているため、国内定期市場でも買い気が大きく後退しており、弱基調持続の公算大とみられる。

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