(2008年06月11日)

東京金:レンジ相場続く公算大

東京金は上にも下にも動き難い相場であるといえるだろう。先限は3月中旬の急落以来、グラム当たり2900―3150円のレンジ内での動きに終始しており、目先的にレンジ相場が続く公算が大きい。

指標となるNY市場は前週、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長のドル安を懸念する発言を受けて対ユーロでドルが強含み、5日には中心限月・8月限はトロイオンス当たり875・50ドルで引けるなど、値を下げた。ただ、週末にかけてトリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁によるユーロの政策金利引き上げを示唆する発言や5月米雇用統計の失業率の急上昇を受けて、ドルが急反落した。これを眺めて6日の相場では、金は一時900ドル台に乗せるなど反発した。

このように、NY金相場は金融当局者の発言やそれに付随した為替の動向に左右される展開が続いており、そのユーロ・ドルのトレンドも不鮮明である中で、目先的には900ドルを挟んでの推移が予想される。従って、国内金に関しても、3000円台でのもみ合いが続くとみられる。独自材料を欠く相場だけに、レンジを超えて上昇していくことは考え難いが、弱材料も特に見当たらないために、深押しすることもないといえるだろう。

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