(2008年06月16日)

国内ニッケル:売り警戒ラインに

国内ニッケル相場は、3月上旬に年初来の高値を記録して以来、トン当たり1万ドル超の大幅下落を演じたLME相場が下げ止まりに転じているため、売り警戒ラインに入ったといえそうだ。

LME先物は、原油や金など貴金属が投機資金の流入によって、上値追い傾向を見せたことに追随、3月上旬にかけて3万3000ドル台と年初来の高値を付けた。ただ、その後は需給緩和見通しが強まったことを背景として大きく価格水準を切り下げ、5月末には2万1000ドル台と1万ドル超の下落を演じた。

2007年5月に過去最高値である5万1800ドルまで急騰したが、その後は主要需要先のステンレス業界でニッケル離れが急速に広がり、結果的に需要後退を招く格好になり、その後遺症がなお尾を引いているもの。

ただ、ステンレス原料として代替されるニッケル銑鉄の価格水準にLME相場が近づいたことで、相場的に下値抵抗気配に転じている。

国内定期相場は、連続的なストップ安と大きく価格水準を切り下げたが、ようやく下げに歯止めがかかった感がある。海外市況に下げ止まりに転じているためで、下げ過ぎに対する反動も想定される状況にある。

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