(2008年06月26日)

国内ニッケル:上値に重い展開続く

 国内ニッケル相場は、LME相場が代替品の採算ラインに接近したことやBHPビリトンの製錬所前倒し改修を手掛りとして先物がトン当たり2万1000ドル台で下げ一巡したが、世界的な需給緩和見通しを背景として戻りの鈍さが目立つだけに、上値に重い展開が続きそうだ。  LME先物は、投機資金の流入によって、3月上旬にかけて3万3000ドル台と年初来の高値を記録したものの、その後は需給緩和見通しが強まったことから大きく価格水準を切り下げ、5月末には2万1000ドル台と1万ドル超の下落を演じた。2007年5月に過去最高値である5万1800ドルを記録、これがニッケル離れを誘発させ、その影響が尾を引いているもの。

 ただ、ステンレス原料として代替されるニッケル銑鉄の価格水準(1万7000―2万2000ドル)にLME相場が近づいたことで、相場的に下値抵抗気配に転じている。

 このようにLME相場は、下げ一巡した感がある反面、同先物が2万4000ドル台まで戻しながら、その後再び2万1000ドル台まで下落しているように反発力を欠いている。

 このような状況から国内定期相場も、下げ一服に転じたものの、本格的な反発は見込みにくい展開が予想される。

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