(2008年07月08日)
国内ニッケル:弱基調持続の公算大
国内ニッケル相場は、LME先物が再三の下値試しの過程で抵抗をみせたトン当たり2万1000ドル台半ばを下抜けるなど底割れ的な様相を呈しているだけに、戻りも鈍いまま弱基調を続けそうだ。
LME先物は3月上旬にかけて、3万3000ドル台と年初来の高値を記録したものの、その後は需給緩和見通しが強まったことから大きく価格水準を切り下げ、5月末には2万1000ドル台と1万ドル超の下落を演じた。その後、ステンレス原料として代替されるニッケル銑鉄の価格水準(1万7000―2万2000ドル)にLME相場が近づいたことから、下値抵抗するなど下げ一巡気配となった。また、BHPが豪・カルグーリー製錬所の改修を前倒しすると発表したことも下落に歯止めをかける要因となった。
その後LME相場も反発に転じたが、戻りの鈍さが目立ち、僚品の銅、アルミの上昇にも反応しないまま再び下げに転じ、2万ドルの大台維持も危ぶまれる状況に陥っている。
このような状況から国内定期相場も、LME相場が再び下値を試す流れに移行しているため、下値不安残しの展開が続く公算大とみられる。特に、相場低迷も重なって、市場への関心が大きく後退しており、現状では買い気を誘うまでの材料が見当たらないことで、商い低迷を招くという悪循環を繰り返している。
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