(2008年07月31日)

国内ニッケル:下値不安の展開続く

国内ニッケル相場は、LME先物が2006年6月以来、約2年ぶりにトン当たり2万ドル台を割り込むなど年初来の安値圏に突入しているにもかかわらず、中長期的な需給緩和見通しが支配しているため、底打ちから反転するまでの気配がみられないだけに、弱含み推移を強いられそうだ。

LME先物は、3月上旬に3万3000ドル台と年初来の高値を記録した後、需給緩和見通しを背景としてジリ安傾向を続け、心理的な抵抗ラインでもある2万ドル台を割り込み、1万ドル台にまで落ち込んだ。07年5月の史上最高値からみると、ほぼ60%の下落幅に達している。

この間、ステンレス原料として代替されるニッケル銑鉄の価格水準(1万7000―2万2000ドル)に近づいたことやBHPが豪・カルグーリー製錬所の改修を前倒しすると発表したことが一時的に下値抵抗要因となったが、結果的には下げに歯止めをかけるまでに至らなかった。

このように相場が大きく下落しているため、新たな下値抵抗ラインのメドに市場の関心が集まっている。

国内定期相場も、LME相場が下値を試す流れを続けているため、下値不安残しの展開が続く公算大とみられる。

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