(2008年09月10日)

東京金:2800円の水準維持が焦点

東京金は気迷い感が漂う中、目先的にグラム当たり2800円の水準を維持できるかが焦点となりそうだ。

ドル・円の為替において、足元では円が戻りを見せており、5日には一時1ドル=105円台まで円高が進んだことで、金の先限は2722円の年初来安値を記録した。指標となるNY市場がトロイオンス当たり800ドル前後でもみ合う中、こうした円高が国内市場を圧迫している格好だ。

東京金の日足チャートを見ると、前週央の段階では8月19日の安値2786円、9月3日の安値2777円をダブルボトムとして、2950円のネックラインを試す動きになるとみられていたが、前週末5日の相場では急落した。ただ、当日のローソク足は「下十字」の形となっており、これは売り勢力の強さを示しているものの、同時に相場の転換点となる可能性もある。

また足元では、10日移動平均線が20日移動平均線を上抜けようかという動きを見せている。目先は2800円台の水準を維持することで、ゴールデンクロスの形成も想定される。その場合、相場は強基調に転換することも考えられるだろう。

指標となるNY市場は、為替のユーロ安ドル高の流れに押され、800ドルを下値に上値の重い展開を続けている。7月末から8月にかけての金価格急落を受け、インド、中東などの実需筋の買いが活発化していることもあり、一時的に800ドルを割り込んでもすぐに戻す動きとなっている。一方で、820ドルを超えた水準では戻り売りを浴びて値を下げている。

このように、上にも下にも動き難い状況となっているが、足元では徐々に下値を切り上げる中で、今後825ドル、さらには850ドルの上値抵抗線を試す可能性もある。ただ、現在ドルが強含んでいる状況だけに、上昇基調に転換するにはまだ日柄が必要か。

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