(2008年10月03日)

東京金:目先は底堅い推移も

東京金は、指標となるNY市場が米経済の先行き不透明感からトロイオンス当たり900ドル前後でもみ合っている状況にある。ただ、現時点では米金融セクターを巡る懸念は収拾のつく気配がないだけに、安全資産としての意味合いを持つ金は、内外ともに目先的には底堅い推移が予想される。

国内相場は、先限が9月11日にグラム当たり2555円の安値を付けたが、その後NYの暴騰に合わせて急上昇している。足元では、3000円を挟んで保ち合いとなっており、為替の円高傾向を圧迫要因に上値は抑えられている。

指標となるNY市場では、金ETF残高の急増に示されるように、安全資産としての買いが旺盛に入っている。一方で、700ドル台では買い手であった実需筋が、900ドル手前の水準では全面的に売り方に回っており、市場では投機筋の買いと実需筋の売りが拮抗している状況を指摘する声も聞かれる。こうした中、週明けの現地9月29日には、米金融安定化法案が議会で否決されるなど、米金融市場は混迷の度合いを深めており、金相場を下支えしている格好だ。

ただ、米政府による金融政策次第という側面が強く、下振れのリスクは考慮すべきだろう。

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