(2009年08月10日)
ガソリン:暫定税率廃止を織り込む
東京工業品取引所のガソリンは、全体的に底堅い動きになるとみられる。期近は、最需要期である盆前後には需要が持ち直すとの見方から、目先は地合いが引き締まりそうだ。期先は暫定税率廃止をにらむ形で動きにくい展開が予想される。
盆の需要動向について、石油元売りは「(需要は)戻すのではないか」とみている。「2週間の割り引き(制度)がある」ためだ。自動料金収受システム(ETC)搭載の普通車を対象に、土日・祝日は高速道路料金を上限1000円とする値下げを行っている。さらに、盆休みとその前の2週間については、平日の木、金曜日も料金を引き下げる。そのため、6―9日、13―16日全て1000円になるため、需要の増加が見込めるという。当業者などがポジションを多く取る東工取期近は、9月限が足元5万1000円(キロリットル当たり)で上値の重い展開が続いている。ただ、元売りの予想どおりに盆で需要が高まれば、5万1000円を抜け年初来高値である5万3330円も見えてきそうだ。一方、自己売買などが多い期先について、市場の関心は今月末の衆議院選挙で、民主党が政権与党になるかどうかに移りつつある。「民主党は、来春にも(ガソリン)暫定税率を廃止する意向を示している」(当業者筋)こともあり、相場はすでに廃止の動きを織り込みつつあるようだ。
現在の期先限月である2010年2月限は上値が重くなりそうだ。民主党が与党となれば暫定税率の廃止時期が焦点。10年3月廃止となれば、26日に新ポ発会する3月限価格が下がるとみられ、2月限を買う必要性は薄くなる。10年4月に廃止となれば、08年4月の暫定税率廃止時と同じく4月限前の限月を買い控える動きが予想されるため、どちらにせよ2月限の上値は重くなるとみられる。また一方では、「すでに高速道路料金を引き下げており、暫定税率が廃止となっても(需要への)影響は限定的になるのではないか」(元売り)との見方もある。

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