(2007年12月21日)

狭いレンジ内でドルが底堅い展開を予想

(予想レンジ:1ドル=112.0〜114.0円)

ドル円相場は、欧米市場でクリスマス休暇入りしていることや、本邦実需企業が年末休暇入りし始めていることもあり、来週は総じて動意に乏しい展開となる公算だ。

米景気の先行きに対する悲観的な見方が燻り、年明けには米金融機関の決算発表を控えていることから、依然ドル上昇の余地は限定的だ。しかし、来週は米大手証券会社の決算発表が一巡し、米株価の短期的な反発も期待できることなどを勘案すれば、ドルは狭いレンジながら底堅さを維持するとみている。

今晩以降の米経済指標では、11月の個人消費(12/21)、同コアPCEデフレータ(同)、同耐久財受注(12/27)、同新築住宅販売件数(12/28)、12月の米シカゴPMI(12/31)などの発表が予定されている。インフレ懸念が高まるようであれば、利下げ期待の後退を通じてドル買い材料される可能性もあるだろう。

ユーロドル相場は、狭いレンジ内でユーロの上値が重い推移が続く見込みだ。米国材料中心の相場展開となる可能性が高いものの、年末に向けた米国へのレパトリエーションの動きが続くとの思惑などがユーロ売り材料となる可能性があるだろう。



プロフィール
吉田 健一郎(よしだ けんいちろう)

みずほ総合研究所株式会社
調査本部 市場調査部 シニアエコノミスト

【略歴】
1996年3月 一橋大学 商学部商学科 修了
1996年4月 (株)富士銀行 入社
1998年10月 同国際資金為替部 為替対顧客ディーラー
2002年4月 みずほ銀行市場営業部 為替対顧客ディーラー
2004年4月 みずほ総合研究所(株) 調査本部 経済調査部
主に為替相場、原油相場を担当。

【著書】
「日本経済の明日を読む2007」(共著、東洋経済新報社 2006年)