(2007年12月28日)

ドルの上値が重い展開を予想

(予想レンジ:1ドル=111.0〜114.0円)

28日晩以降の為替市場では、ドル売り圧力が強まる展開を予想する。

年末にかけてのドル円相場は、11月の米耐久財受注(12/27)が市場予想を下回ったことや、パキスタンでのブット元首相の暗殺(同)といった地政学的リスクの高まりを嫌気してドルが全般に下落した。

年明け後は、12月の米製造業ISM指数(1/2)や、同雇用統計(1/4)といった不冴えな経済指標を背景にドルの上値が重い展開は続く可能性が高い。

また、ドル円相場が米国株式市場動向に敏感な展開は続いており、1月以降に発表される米大手金融機関の決算内容への懸念もドルの上値を重くするだろう。その他、12/11のFOMC議事録(1/2)にも注目が集まる。

ユーロドル相場は、ユーロが底堅い展開を予想する。米景気の先行きや金融決算に対する不安感が根強い中でユーロが底堅い展開は続く見込みだ。年明け以降は、BOE・ECBの政策理事会(1/10)が予定されており、ECBのインフレ警戒トーンが注目される。



プロフィール
吉田 健一郎(よしだ けんいちろう)

みずほ総合研究所株式会社
調査本部 市場調査部 シニアエコノミスト

【略歴】
1996年3月 一橋大学 商学部商学科 修了
1996年4月 (株)富士銀行 入社
1998年10月 同国際資金為替部 為替対顧客ディーラー
2002年4月 みずほ銀行市場営業部 為替対顧客ディーラー
2004年4月 みずほ総合研究所(株) 調査本部 経済調査部
主に為替相場、原油相場を担当。

【著書】
「日本経済の明日を読む2007」(共著、東洋経済新報社 2006年)