(2008年02月08日)

来週のドル円相場:円が消去法的に買われる展開

(予想レンジ:105.50円〜108.50円)

今週はユーロが下落した。ユーロ圏経済の先行きに対する

悲観的な見方が足元で強まる中、ユーロは上値の重い展開が続くだろう。

もっとも、米経済に回復の兆しが見えているわけでもないためドル売り基調も続き、結果的に円が増価する可能性が高い。

来週米国では、1月の小売売上高(2/13)やバーナンキFRB議長議会証言(2/14)などが予定されている。FRBの経済見通しがどの程度下方修正されるかが注目され、結果次第ではドルの下押し材料となるだろう。

ユーロドル相場は、ユーロの上値が重い展開が予想される。足元でユーロドル相場は欧米金利差に対する感応度が低下している。

ユーロ圏経済の先行きに対する警戒感が燻る中、米経済指標の悪化にもユーロドル相場の反応は鈍いものとなろう。

直近レンジの下限となる1.43ドルを下抜け出来るかが注目される。

なお、本日から東京G7(2/9)が開催されるが、為替相場に関する声明には、前回から大幅な変化は加えられない見込みだ。



プロフィール
吉田 健一郎(よしだ けんいちろう)

みずほ総合研究所株式会社
調査本部 市場調査部 シニアエコノミスト

【略歴】
1996年3月 一橋大学 商学部商学科 修了
1996年4月 (株)富士銀行 入社
1998年10月 同国際資金為替部 為替対顧客ディーラー
2002年4月 みずほ銀行市場営業部 為替対顧客ディーラー
2004年4月 みずほ総合研究所(株) 調査本部 経済調査部
主に為替相場、原油相場を担当。

【著書】
「日本経済の明日を読む2007」(共著、東洋経済新報社 2006年)