(2008年02月15日)

ドル円相場:ドルは対主要通貨で上値の重い展開

(予想レンジ:106.00円〜109.00円)

ドル円相場は、米小売統計の好転を受けてドルが買い戻された。今晩以降も米経済指標にらみの相場展開となる可能性が高い。

1月の米鉱工業生産(2/15)、NY・フィラデルフィア連銀景況指数(2/15・21)や、1月の米住宅着工件数(2/20)等の指標はいずれも経済活動の停滞を示す結果となりそうで、今週のドル高地合いは継続しづらいだろう。

また、週間失業保険申請件数(2/21)は雇用統計の調査週でもあり、増加となればドル売りにつながる可能性もある。

その他、1/29・30FOMC議事録(2/20)では、バーナンキ議長の議会証言後でもありサプライズは期待しにくい。しかし、同時に公表されるFRBの経済見通しにおいて、実質GDPの下方修正がどの程度行われるかなどが注目される。

ユーロドル相場は、ユーロが底堅い展開を予想する。米経済指標の悪化が予想される中で、対ユーロでもドル売り圧力が強まるであろう。

但し、欧州金融機関の決算発表に対する警戒感も強く、方向感が出るまでには至らない見込みだ。



プロフィール
吉田 健一郎(よしだ けんいちろう)

みずほ総合研究所株式会社
調査本部 市場調査部 シニアエコノミスト

【略歴】
1996年3月 一橋大学 商学部商学科 修了
1996年4月 (株)富士銀行 入社
1998年10月 同国際資金為替部 為替対顧客ディーラー
2002年4月 みずほ銀行市場営業部 為替対顧客ディーラー
2004年4月 みずほ総合研究所(株) 調査本部 経済調査部
主に為替相場、原油相場を担当。

【著書】
「日本経済の明日を読む2007」(共著、東洋経済新報社 2006年)