(2008年02月29日)

米指標にらみでドル売り圧力が強い展開に

(予想レンジ:104.30円〜107.30円)

今晩以降の為替市場では、米指標にらみでドル売り圧力が強い展開が続こう。

足元で主に対オセアニア通貨や欧州通貨でのドル売りが進んでおり、対円では米日金利差縮小の割にはドル売りが進行していない。106円をしっかりと下抜けした場合は、円高が加速する展開が予想されるところだ。

来週の米経済指標では、2月のシカゴPMI(2/29)、同製造業・非製造業ISM指数(3/3、3/5)、ベージュブック(3/5)などが注目されるが、いずれも米景気に対する明るい材料にはなり難い。

市場予想を下回るような結果となれば、ドル円相場は105円台を試すこととなろう。

ユーロドル相場は、ユーロの上昇圧力が強い展開を予想する。足元でユーロ上昇のモメンタムは強く、今晩以降の米景気指標の悪化が続けばユーロ相場は更に上値を試す可能性がある。

但し、ECB理事会(3/6)後のトリシェ総裁記者会見において、前回同様ハト派な発言がなされる可能性も燻り、週末に向けては徐々にユーロ上昇のペースは鈍ると予想している。



プロフィール
吉田 健一郎(よしだ けんいちろう)

みずほ総合研究所株式会社
調査本部 市場調査部 シニアエコノミスト

【略歴】
1996年3月 一橋大学 商学部商学科 修了
1996年4月 (株)富士銀行 入社
1998年10月 同国際資金為替部 為替対顧客ディーラー
2002年4月 みずほ銀行市場営業部 為替対顧客ディーラー
2004年4月 みずほ総合研究所(株) 調査本部 経済調査部
主に為替相場、原油相場を担当。

【著書】
「日本経済の明日を読む2007」(共著、東洋経済新報社 2006年)