(2008年03月14日)

ドルは下値を探る展開に

(予想レンジ:99.00円〜102.50円)

今晩以降の為替市場では、ドルは下値を探る展開を予想する。ドル円相場は円高圧力が急速に高まった。ヘッジファンド破綻の噂など信用懸念が燻る中にあって円買い圧力は依然として強い。

昨日、篠原財務官は急速な相場変動に対する警戒姿勢を示したものの(3/12)、そのトーンは弱い。実質実効円相場は前回100円を割り込んだ1995年と比較すると未だ円安水準にあり、為替介入には踏み切りにくいと思われる。

ドル円相場は、株価等をにらみつつ下値を探る展開になる可能性が高い。今晩以降は、バーナンキ議長講演(3/14)やFOMC(3/18)が予定されている。

現在金融市場では75bpの利下げを織り込んでいる。50bpの利下げ留まるようであれば株価の下落を通じて再びドル安圧力が強まる可能性もあるだろう。来週以降の12〜2月期の大手証券会社の決算動向なども注目される。

ユーロドル相場は、ユーロ上昇圧力が強い展開が続くだろう。欧州当局からは強いトーンでのユーロ高警戒発言は未だ聞こえてこず、ドル売りの相手としてユーロは選好されやすい。



プロフィール
吉田 健一郎(よしだ けんいちろう)

みずほ総合研究所株式会社
調査本部 市場調査部 シニアエコノミスト

【略歴】
1996年3月 一橋大学 商学部商学科 修了
1996年4月 (株)富士銀行 入社
1998年10月 同国際資金為替部 為替対顧客ディーラー
2002年4月 みずほ銀行市場営業部 為替対顧客ディーラー
2004年4月 みずほ総合研究所(株) 調査本部 経済調査部
主に為替相場、原油相場を担当。

【著書】
「日本経済の明日を読む2007」(共著、東洋経済新報社 2006年)