(2008年05月19日)

ドルは底堅い展開を予想        

(予想レンジ:103.50円〜106.50円)
今晩以降の為替市場では、ドルは対主要通貨で底堅い展開を予想する。為替市場では、米経済の先行きに対する楽観的な見方が強まるかどうかや、インフレに対する懸念を米当局がどの程度強めているのかなどが注目材料となるだろう。

4月のFOMC議事録(5/21)におけるインフレに関する議論の内容が注目される。今週の各連銀総裁の講演ではインフレに対する懸念が一様に示されていたこと等を考えれば、議事録が予想していたよりもタカ派的な内容となれば利上げ期待の前倒しに伴ってドル高となる可能性があるだろう。

また、同時に発表が予定されているFRBの経済見通しの内容にも注目が集まる。ドル円相場は、1ドル=105円台後半からは実需の円買いが出易い状況ではあり、同レベルを上抜けできるかどうかが鍵となりそうだ。

ユーロドル相場は、ユーロの上値が重い展開を予想している。ユーロドル相場は、米経済・金融政策動向を軸にドルが底堅い展開が続くと予想される。欧州では5月のZEW(5/20)・ifo(5/21)景況感指数などに注目される。



プロフィール
吉田 健一郎(よしだ けんいちろう)

みずほ総合研究所株式会社
調査本部 市場調査部 シニアエコノミスト

【略歴】
1996年3月 一橋大学 商学部商学科 修了
1996年4月 (株)富士銀行 入社
1998年10月 同国際資金為替部 為替対顧客ディーラー
2002年4月 みずほ銀行市場営業部 為替対顧客ディーラー
2004年4月 みずほ総合研究所(株) 調査本部 経済調査部
主に為替相場、原油相場を担当。

【著書】
「日本経済の明日を読む2007」(共著、東洋経済新報社 2006年)