
為替相場週間展望:ドルは下値不安が燻る展開
(予想レンジ:102.00円〜105.50円) 足元で原油価格の急騰が続く中、米景気の先行きに対する楽観的な見方が後退している。油価高騰は減税による米経済の浮揚効果を相殺し、同時にスタグフレーションリスクを高める要因となるだろう。 油価高騰が来週以降も続くようであれば米株価の下落とともに米金利も低下に転じ、為替市場ではドル売り圧力が強まる可能性があるだろう。 なお、今晩以降の経済指標では、3月のケースシラー住宅価格指数(5/27)、4月の耐久財受注(5/28)などに注目が集まるが、いずれも大幅改善は見込みがたい。ドル円相場は、1ドル=103円台を中心とした上値の重い展開を予想している。 ユーロドル相場では、底堅さを示す独経済指標やインフレ懸念の高まりなどがユーロ買い要因となっている。今晩以降も、米指標や原油価格をにらみつつユーロは底堅さを維持する可能性が高い。 ユーロ圏当局者からインフレ懸念を示す発言が相次いでいることもユーロの押し目買い意欲を高める要因となろう。| プロフィール |
吉田 健一郎(よしだ けんいちろう)みずほ総合研究所株式会社 調査本部 市場調査部 シニアエコノミスト 【略歴】 1996年3月 一橋大学 商学部商学科 修了 1996年4月 (株)富士銀行 入社 1998年10月 同国際資金為替部 為替対顧客ディーラー 2002年4月 みずほ銀行市場営業部 為替対顧客ディーラー 2004年4月 みずほ総合研究所(株) 調査本部 経済調査部 主に為替相場、原油相場を担当。 【著書】 「日本経済の明日を読む2007」(共著、東洋経済新報社 2006年) |








