
円安地合いが続く見込み
(予想レンジ:104.70円〜107.70円) 今晩以降の為替市場では、円安地合いが続く公算だ。金融政策面では欧米当局がいずれもインフレ警戒姿勢を強く示し、利上げ期待が高まっている。 ドル、ユーロ共に足元で底堅さが増し始めており、結果として3極通貨の中では円が下落し易い展開になっていると考えられる。 米経済指標では、5月の雇用統計(6/6)、ベージュブック(6/11)、同小売売上高(6/12)といった注目指標が米国で相次ぐ。予想を下回ればドル売りに繋がる可能性があろう。しかし、ドル売りの相手としては、利上げが遠のいている円よりもユーロが選好される可能性が高い。 また、バーナンキFRB議長の講演(6/9)では、同議長のインフレやドル安に対する認識が引き続き注目される。 ユーロドル相場は、ユーロが底堅い推移が続く見込みだ。7月のECB理事会で利上げの可能性が高まるなか、冴えない米経済指標がユーロを押し上げる材料となるだろう。 今後の利上げ動向を占う意味でユーロ圏経済指標への注目度も高まっており、4月の独鉱工業生産(6/6)などが注目を集めよう。| プロフィール |
吉田 健一郎(よしだ けんいちろう)みずほ総合研究所株式会社 調査本部 市場調査部 シニアエコノミスト 【略歴】 1996年3月 一橋大学 商学部商学科 修了 1996年4月 (株)富士銀行 入社 1998年10月 同国際資金為替部 為替対顧客ディーラー 2002年4月 みずほ銀行市場営業部 為替対顧客ディーラー 2004年4月 みずほ総合研究所(株) 調査本部 経済調査部 主に為替相場、原油相場を担当。 【著書】 「日本経済の明日を読む2007」(共著、東洋経済新報社 2006年) |








