(2008年09月12日)

米ドル円膠着状況が続く見込み

(米ドル円予想レンジ:105.50〜108.50)

米政府系住宅金融機関であるファニーメイとフレディマックの救済策を好感し今週は米ドル円、クロス円ともに急騰して始まった。ただ、金融不安が高まったことや世界経済の減速懸念から原油価格が軟調に推移したことを背景に、リスク回避の動きから円高となった。為替相場は不人気投票の様相を呈しており、景気減速懸念が高まってきている欧州やオセアニア地域の通貨よりも米ドルや日本円を選好する傾向が強い。

今後の注目材料としては、今晩発表の米小売売上高、ミシガン大消費者信頼感指数、来週は鉱工業生産(15日)、ユーロ圏消費者物価指数、米消費者物価指数、米政策金利発表(16日)、米景気先行指数(18日)が挙げられる。米ドル円は先週末から今週にかけて乱高下したものの、方向感は未だ定まっていない。今後も21日移動平均線が差し掛かる108円台後半では上値が重く、106円付近では底堅く推移しそうだ。また16日のFOMCではFF金利を2.00%据え置きと予想しており、波乱なく膠着状態が続くと見ている。

クロス円は今週に入っても直近の安値を更新する展開が続いた。11日NZ準備銀行が政策金利を予想以上(予想0.25% 結果0.50%)に引き下げたことや日本の個人投資家からの損切りと思われる外貨売りも続いており、クロス円全般の重石となっている。昨晩リーマンブラザーズ買収を巡る噂や憶測が先行する中、NYダウが大きく反発したことから安値から値を戻しているが、今後、金融不安がさらに高まるようだと再び下値を試す展開となりそうだ。

10日欧州委員会がドイツ、スペイン、英国は景気後退に陥るリスクがあるとの見方を示したことから、ユーロはさらなる下値を試す展開となった。ユーロドルは1.4000の大台を割り込み一時1.3880付近の安値を付ける場面が見られたが、売られ過ぎ感からユーロに買い戻しが入り1.4000付近に値を戻してきている。ただ、今後もユーロが売られやすい状況は続くと見ており、再度下値を試した場合ユーロドルは1.3850付近の支持線を試す展開になるだろう。



プロフィール
駒場 秀樹(こまば ひでき)

カネツGKGoh株式会社
業務部業務課 課長

略歴
1995年3月 筑波大学 社会工学類 修了
1995年4月 カネツ商事株式会社 入社
1999年4月 同国際部外国為替課 カスタマーディーラー
2005年7月 カネツGKGoh株式会社 業務部業務課