(2007年04月24日)

ハーベストF、「くりっく365」参入1周年で講演会

ハーベストフューチャーズ(本社=東京都渋谷区・佐藤陽紀社長)は21日午後、時事通信ホールで取引所為替証拠金取引(くりっく365)参入1周年にあたって、「経済講演会2007Spring」を開催した。

為替証拠金取引に対する関心が高まり、この取引量が急増するなか、外国為替についてのスペシャリストを講師に招いた。3部構成で、第1部が実践為替ストラテジー(ペットでも判る簡単チャート)、第2部がドル・円・ユーロの中長期的見通し、第3部が「だいまん&ケイトの為替で大儲け・FXで儲けるコツは?」(為替ラジオ公開録音)。講師の各氏は同社ブログスピード執筆陣。

第1部/ケンティッシュジャパン代表/鈴木郁雄氏/分散投資を基本に/目標利回りも設定

鈴木郁雄氏はまずキャリートレードの分岐点が相場を変える、としてFX相場の変遷とキャリートレードの考え方、分散投資の基本的なルール、目標利回りを重視した為替相場の手法などについて解説。為替に負けないルール作りの基本として4つの条件(分散投資・利回り設定・リスク管理・投資心理)を挙げ、これにファンダメンタルズとテクニカル分析を加えることを推奨した。

次に株式市場対為替市場=プロとの相違性について間違いだらけの情報分析を探るとし、プロの真似事では相場に勝てず、為替のプロにはできないトレードとして休み休みで行うこと、中期的発想によるシナリオ重視のトレードを挙げた。

また、負けるシミュレーションを取り入れ、売りたい時に買う心理戦略の有効性についても言及した。

さらに為替のテクニカル分析について、この手法について為替証拠金取引ではまだ歴史が浅く、したがってその有効性に関する実証はなされてはいない、とした。

そのうえでペットチャートで検証する方法から、2つの通貨ペアかい離幅の実践、売買シグナルの見方と応用、2つの通貨ペアチャートの簡易作成法につい説明した。

第2部/元銀行為替ディーラー/松田哲氏/円キャリー取引、将来は破綻/ドル安のリスクが

ドル・円・ユーロの中長期的見通しと題して説明した松田 哲氏は、外国為替取引に臨むスタンスとして、ユーロ対円を絶えずウオッチすることが肝要として、クロス円の代表がこのユーロ対円である、とした。そして外為取引では「チャートは8割の確率で当たる」とした。ただ、この実践では必ずストップロスを設定し、一度設定したら、これを動かしては駄目で、このストップロスが「自分を守る」という哲学で行う必要性がある、とこの手法の大切さを強調した。

さらに最近、頻繁に出てくる「円キャリー取引」について、日本と米国と金利の現状から、円よりドルでの運用が明らかに得であることを具体例を挙げて説明した。

ただ、この円キャリー取引については「将来は必ず破綻するのでは」との見通しを示した。それでも今年の夏頃まではこの拡大基調が続くとみられので、念頭に置く必要がある、とした。実践的にはユーロ対円を「買っては売り・買っては売り」を繰り返し、ドル対円が急落したらユーロを手放し、その後にまたユーロ対円を買いに出るという手法が有効、とした。外為相場の見通しでは、2月下旬の上海ショックの経験から「市場はナーバス」としてドル安リスクを指摘した。

第3部/香澄ケイト氏/だいまん(文一雄)氏ドル安懸念強い/GW後に注意

「FXで儲けるコツは?」と題し、だいまん(文一雄)、香澄ケイト2氏による為替相場ラジオの公開録音が行われた。その中で、今後の為替の見通しなどを語り合った。

今週の見通しとしてはもみ合いと予想。円対ドルでは、「(G7)で円安けん制が行われなかったのに、ドル相場の上値が重い」これは、前回のG7の時も同じようなことが起こっていることを挙げ、今後、「どこかで調整が入る可能性が高い」と指摘した。

注意する時期として、だいまん(文一雄)氏はゴールデンウィーク(GW)を挙げた。GW前は、決算発表前の期待感で下値を支えているものの、「決算発表後には失望から売られる可能性がある」とした。

このようにドル安の危険性がかなり高まっているとの見方を示した。「米国は、インフレ懸念が若干強めなものの、方向観がない」とし、「前週は2回目の連鎖株安の危険性があったのにも関わらず、マーケットは反応しなかったことが怖い」と指摘した。

ソーシャルブックマークサービスにこの記事(ページ)を登録
ブックマークに追加する