(2007年05月17日)

コメ試験上場申請に苦労―東穀取理事長退任会見

東京穀物商品取引所の森實孝郎理事長は15日、退任記者会見を開きおよそ10年の任期を振り返り、感想を述べた。同理事長は、コーヒー上場、コメ試験上場申請、ザラバ取引システムの構築、委託者税制の改正など商品先物業界に大きな成果を残してきた。この中で同理事長が「最も苦労した」と語る2005年12月のコメの試験上場申請では、「試験上場の勝負には負けたが、『タブー』を打ち破ることは確実にできた」と述べた。25日付で退任する。

同理事長はこの「タブー」について、コメが戦後55年体制のカルテル体制の中で統制物質となり、市場に委ねるのは良くないという風潮があったことを説明した。

さらに、この申請当時を振り返り「認可される可能性は5分あると思っていた」としながらも、「不認可の可能性も5分とみていた」と微妙な心境を語った。

また「農業・食料問題の専門家との研究会の中で議論を重ね、想定した問題点の整理は十分やった」と強調。今後再申請の時期については「後任の理事長に一任することになる」と述べた。

現在の商品先物業界については「業界の整理統合は進む」と指摘し、同取引所の活性化のため「コメを軸に指数など新規上場品目を増やし、ファンドに積極的に参入してもらう」などと必要性を述べた。

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