(2007年10月02日)

「ヘッジ解消」が上昇招く―貴金属

三菱マテリアル実需・ディーリンググループチーフ・トレーダー・松田光司氏は、9月28日の石油天然ガス・金属鉱物資源機構主催による第6回資源開発基礎講座で、『貴金属の価格動向、市場形態と価格形成特性』と題し講演した。その中で同氏は、貴金属アナリストが軒並み予想価格を上方修正している背景について、次のような見解を明らかにした。

始めに、鉱山会社のヘッジ解消について、最近とくに注目を浴びている動きであるとし、現来は価格下落局面において見られた動きであるが、昨今では価格の上昇局面において盛んに見受けられると指摘。この背景には、折角の価格上昇局面のメリットを鉱山会社が享受できないということを、金鉱株を買った株主などが非常に強く発言しだしたことがあると述べた。

ヘッジブックと言われる先売りした質量は過去2000年のピーク時には3400トンあったが、05年には1737トン、06年には1364トンとここ数年においては激減している。生産者ヘッジの部分は先で売るわけだから通常は供給サイドに現われるわけだが全てこの5年間は需要サイドに現われており、先で売ったものを買い戻すという動きが際立っていると指摘した。

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