(2008年02月04日)

鋼材先物取引が本格スタート―ドバイ金商品取

鉄鋼製品の先物取引が、本格的にスタートした。ドバイ金商品取引所(DGCX)は、昨年10月29日から異形棒の先物取引を開始。ロシア、トルコなどの鉄鋼メーカー6社の製品を対象に3カ月先物として取引された。73件分が成約されたといわれるが、2月以降最初の取引分の価格、数量がオープンになる。試験的なものだが、今後規模を拡大して本格化する。

今回のDGCXに続き、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)、ロンドン金属取引所(LME)などでも08年中に開始される。こうした動きに対し、世界の主要鉄鋼メーカーは、価格の振れが大きくなり、リスクが拡大するとして反対の姿勢を表明。世界最大手のアルセロール・ミッタルの幹部も29日に、LMEの鉄鋼先物取引開始の動きに反対の意向を示している。

鉄鋼製品の先物市場への上場は、価格の安定化、取引形態の多様化といった観点から世界的に具体化が進められている。ドバイ、ニューヨーク、ロンドン、上海などの主要な商品市場で、昨年から準備が進められている。先行してドバイで建設用鋼材の主要製品である異形棒が10月末に上場された。

ドバイは、中近東の異形棒市場の中心にあり、年間1200万トン前後の異形棒需要がある。地元メーカーが少なく、輸入品主体の供給。先物上場により、将来の需給問題に対する不安感を軽減するためにも、意義があるとされている。

鉄鋼業界では、こうした動きに反対の意見が強い。価格の急上昇に対するヘッジ機能といった側面より、投機的な資金が流入することで逆に上げ下げの幅が大きくなり、安定的な供給に齟齬をきたす可能性があるというのが理由。また世界的に極めて大きなメーカーが存在し、価格形成への影響力が強いことも反対の背景にある。

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